トレーダーMITブログ

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スワップ狙いやリピート系は簡単じゃない。

「ほったらかしで毎月○○万円」

こうゆうコンセプトの手法は常に人気のようで、安易に始めて痛い目を見る人が後を絶ちません。

 

なのでこういったものはやめましょう。

っていう記事ではなくて、理解が不十分なまま安易に始めないできちんと勉強してからにしといた方が良いですよって話です。

 

「ほったらかしで毎月~~」系の手法はたいてい高金利通貨を保有するスワップ狙いか、トラリピやループイフダンのようなリピート注文のどちらかです。

スワップ狙いであれば高金利通貨を買ったら後は放置、リピート系であれば最初に注文出したら後は放置で毎日ちょこちょこ小さい利益が自動的に積み上がっていく感じです。

 

すごく簡単に感じるのですが、実は手順が少ないだけでちゃんと利益を出すにはいろいろ考えることが多いのです。

「手順が少ない」=「考えることが少ない」と勘違いして安易に始めた人たちは数ヶ月で痛い目を見ることになります。

 

このタイプの手法は資金管理が肝です。

それこそレバレッジをかけずにロスカットしないって方法もありますが、FXのメリットを放棄することになり、それなら高配当の株買えば良くない?

ってことになります。

スワップ狙いでポジションを取ったものの金利が変わって利回りが悪くなったり、リピート系の注文出したものの仕掛けたレンジを外れてしまったりなどいろいろなことが起こります。

 

安易に始めた人たちはイレギュラーに対してなんの対応もできません。

1回の強制ロスカットで口座を飛ばしちゃうことになります。

 

結局のところ、利益はほったらかしでも出るのですが、相場にちゃんと向き合ってタイミング良く自分でロスカットすることが必要になります。

 

初心者が適当に始めて軽く儲かるような手法ではないよって思うのです。

とあるトレーダーの1日の過ごし方。

「トレーダーってどんな生活いているの?」

と聞かれることがあります。

 

もちろんこれも人によるんですけど、参考までに僕の平日の過ごし方を書いてみます。

とりあえず前提条件を先に。

・FXが主戦場

・独身

・愛知県のまあまあ便利な場所に居住

 

で、特に予定の無い平日をどんな風に過ごすかというと、

11:00 起床、そのまま布団の中でスマホを使って相場チェック

12:30 昼食

13:30 パソコンでトレード画面を表示した状態でアニメ・ドラマを視聴

18:00 夕食

19:00 パソコンでトレード画面を表示した状態でアニメ・ドラマを視聴

00:30 入浴

03:00 就寝

 

こんな感じです。

つまり1日中自由時間みたいなもんです。

マルチモニターでたくさんチャートを表示させて緊張感のある売買を繰り返すようなスーパートレーダーもいますが、弱小専業トレーダーは割とこんなもんです。

 

特にFXがメインだと相場が動くのは夕方から深夜にかけてなので明るい時間は結構ヒマです。

寝たいだけ寝られて嫌いな人に会う必要もない生活はすごく気に入っています。

不安要素はお金だけなのですが、この辺は簡単なバイトやちょい稼ぎでリスクヘッジしています。

順張りと逆張りを考える

手法の種類は無数にありますけど、大きく分けると「順張り」か「逆張り」の2つに分けられます。

偉そうな講釈を書くつもりは無くて、自分が使う上でちゃんと考えておこうという趣旨のメモ帳みたいなものです。

 

【順張りについて】

・相場と同じ方向にポジションを取る

・トレンド相場で大きく利益

・レンジ相場ではずっと負け続ける

 

トレンドに乗れさえすれば少ない資金で大きく利益が望めるのですが、損切りを繰り返しながらいつ出るか分からないトレンドを待つ苦しい期間が長く続きます。

 

逆張りについて】

・相場と逆方向にポジションを取る

・レンジ相場で連勝

・トレンド相場で大きく負ける

 

いわゆるコツコツドカンで退場パターンがよく起こるやつです。

大きなトレンドなんて1年に1回起こるかどうかという頻度なので、ほとんど毎日勝ててしまい気が大きくなったところで一気にやられる人が多いです。

 

【順張りで勝つには】

・数少ないチャンスを取る

・利益を伸ばす

損切りを小さく

 

世の中の書籍の多くで推奨されてる順張りですが、言うは易く行うは難しです。

まずトレンド発生を捉えるのが超絶難しいです。

上手くトレンドに乗れたとして、どこまで利を伸ばすかがまた難しい。

エントリーの時に小さくストップ注文入れておくだけなので、損切りは簡単です。

順張りで勝つには「損小利大」に全てがかかっています。

順張りで増やしていくには利確を上手くやるのが最重要です。

 

逆張りで勝つには】

ロスカットをするかしないか

 

逆張り戦略は損切りをどうするかに全てがかかっています。

FXにおいて逆張り戦略を取るとほとんど勝てます。

とは言え、ナンピンを繰り返しているとたった一度の負けで全てを失います。

傷が浅いうちに損切りをする、もしくはロスカットにならないように大きな資金を用意できれば日に日にお金が増えていきます。

逆張りで勝つには「資金管理」に全てがかかっています。

 

レンジを狙うのか、トレンドを狙うのか。

レンジ狙いが外れた時にどう対応するのか。

トレンド狙いが当たった時にどこまで引っ張るのか。

 

「専業」ではなく「ほぼ専業」トレーダーな理由

結構極端な考え方をする人が多いなーと感じています。

トレーダーの分類にしても、専業トレーダーと兼業トレーダーをかなり極端に分けて考えてる感じをよく受けます。

それ自体をどうこう言う気はないですけど、こんなトレーダーもいるよという話です。

 

僕は「ほぼ専業トレーダー」を自称しています。

別に兼業トレーダーでも良いんですけど、どうも兼業トレーダーと言うとフルタイムで働いていると思われて、「お仕事は何してるんですか?」とか聞かれるのでめんどくさくなって変えました。

 

では、タイトルにある「専業」ではなく「ほぼ専業」を名乗る理由ですが、労働の選択肢を放棄してないこと忘れないためです。

僕としては、「トレード」は攻めのカード「労働」は守りのカードだと思っています。

と言うのも労働で稼ぐって現代ではすごく難しくないですか?

例えば2014年の統計によると、勝ち組イメージのある年収1千万円以上のサラリーマンの割合は3.9%、貧しいイメージのある年収300万円以下の割合は40.9%、その間は55.2%らしいです。

また平均年収は平成9年から平成20年まで下がり続けてここ数年は多少持ち直したという状況のようです。

さらに自分が正社員として働いた経験、働いている知人の印象などを総合的に考えると労働で稼ぐという選択肢のはすごく難しいと感じます。

 

一方で最低限の生活を守ための選択肢として労働はすごく簡単です。

ここ愛知県では常時期間工の募集があります。

3ヶ月の期間工で100万円くらいさくっと作れます。

単発バイトや派遣で1日7~9000円くらいの仕事もごろごろあります。

クラウドワークなどネットで稼ぐ方法も今はたくさんあります。

十分に稼ぐ攻めのカードとしては使いにくくても、生活を維持する守りのカードとしては非常に優秀です。

労働カードをいつでも使える準備はできてることを自分にちゃんと言い聞かせるためにも「ほぼ専業トレーダー」と名のる事にしています。

 

仮に「専業トレーダー」と名乗ってしまうと、全く無駄なプライドが芽生えてしまって労働カードを使い辛くなってしまうのではないかと思います。

せっかく守備力抜群のカードがあるのに、わざわざ使い難くするのもったいない。

また、ちょっとだけ働くと税金的にも効率良いんですよね。

とあるトレーダーの資金管理

トレーダーの収入は最上級に不安定です。

お金のやりくりには常に頭を悩ませています。

今回は参考までに僕がどんな感じで資金管理をしているか書いていきます。

誰かの参考になれば良いなーって程度のものなので、あまりキツイつっこみとかは無しでw

こんな感じでほぼ専業トレーダーとしてやれてますよーっていう紹介です。

 

個人的に大事にしているポイントは大きく2つです。

1、資金を3種類に分ける

2、収入より支出を少なく抑える

 

まず1つ目ですが、資金を3つに分けています。

モチベーションを上げるためにそれぞれに「コスト」「ストック」「ファンド」とカッコいい名前をつけています。

 

コスト → 生活費+お小遣いの日々の消費で使うお金

専用の銀行口座を作って管理しています。カードの引き落としや現金を引き出すのは全部この口座から行っています。無駄遣いは嫌いですが、基本的にこの口座のお金は全部使う前提で入れています。

 

ストック → 車や家などの大きな買い物のための目的貯金と将来のための貯蓄

目的貯金は銀行口座を目的別にそれぞれ作って管理しています。

将来のための貯蓄は証券口座を利用しています。優待や配当を狙った長期保有の現物株はここに分類しています。

ストックが十分に貯まってリタイヤできる状況になったらゴールです。

 

ファンド → トレードで運用するためのお金

短期売買用の証券口座、FX口座、CFD口座があります。

今はFXがメインですが、状況に応じて資金を移動させて運用しています。

ここのお金も無くなることを想定しています。

 

2つ目は、収入以上に支出をしないっていう当たり前の話です。

当たり前ですが、これができればお金はどんどん貯まっていくのですよね。

僕の場合は一ヶ月ごとに入ってきた金額を上記の3つの口座に振り分けて、コスト口座にある分だけで生活できるようにやっています。

 

という感じで、書いてみるとトレーダーのお金のやりくりはごくごく普通なんです。

使うお金と貯めるお金をしっかり分けて、使えるお金の範囲で生活しているだけです。

「金持ち父さん貧乏父さん」の文章だったと思うのですが、金持ちと貧乏の違いは「資産を買うか負債を買うか」だとありました。

僕はあまりお金のかかる趣味もなく、普通に働いているとストックが貯まっていくのでそれを無くなる前提で運用に回しているうちに専業トレーダーになっていた感じです。

 

投資は損をするのが怖いから手が出せないって言う人が多いですが、そもそも無くなる前提で始めれば何も怖いことは無いです。

暇つぶしに興味の無い映画を見るために1800円出すくらいならそれを投資に回してみると運良く上手くいっちゃう可能性があります。

 

トレーダーなんて大したことないよと言う話

「トレーダーになりたいんだけど」

という話を受けることがたびたびあります。

とりあえずやってみれば良いのに・・・と思うのですが、口座開設までする人はまだマシで、ほとんどの人が口座も作らずに諦めてしまうようです。

 

手法うんぬん以前に最初の一歩に結構ハードルがあるみたいです。

なんでこんなことになるんだろうか不思議だったのですが、どうもごくごく一部のスーパートレーダーをトレーダーの基準だと勘違いしていることが分かりました。

なのでとりあえず勘違いをやんわり否定しておこうと思います。

とりあえず大したことないトレーダー代表として自分と世間のイメージとの比較をしていきます。

こんな僕でもほぼ専業トレーダーとしてやれてるよっていう話です。

 

1)トレードには大きな金額が必要

もちろん元手はたくさんある方が選択肢が増えて良いですが、とりあえず相場に参加するだけなら少額でも問題ないです。

株式であれば10万円を下回っている銘柄はいくつもありますし、FXなら数百円からでも運用可能です。

僕の場合は10万円から始めて徐々に入金していき、口座残高が500万円を超えたくらいから専業でもやっていけるかなーって感じでした。

 

2)トレーダーは難しい理論を駆使してチャート分析している

まあそうゆう人もいるとは思います。

僕もチャートは見てますけど、分析したところで大して何にもわかんないです。

トレーダーはチャートを見て未来予知してると思っている人が結構いるみたいですけど、たぶんスーパートレーダーの人たちも未来予知レベルのことはできてないはずです。

細かく分類するといろいろあるのですが、基本的に戦略って順張りか逆張りの2つしかありません。

上がってるものを買ってさらに上がるのを狙うのが順張り、安いときに買って上がるのを待つのが逆張りです。

僕の場合ですが、順張りの時はチャートを見ながら「今上昇トレンドかなー?」って考えてるだけで、逆張りの時は「あと○円下がったら買おうかなー?」って考えてるだけです。

 

3)トレーダーは頭が良い

個人的な意見ですが、別に頭悪くても問題ないです。

いわゆる頭が良いと思われてるタイプの人がトレードの成績も優秀かといえばそんな事もないです。

参考までに僕の学歴ですが、普通の私立大学中退です。

 

4)専業トレーダーは連戦連勝

全然そんなことないです。

それこそ有名なスーパートレーダー達も結構負けます。

むしろ連戦連勝を狙う人から退場していきます。

僕としても勝率なんかはどうでもよくて、トータルでプラスになることだけが目標です。

 

5)トレードで失敗したら人生終わり

そんな大層な覚悟を持ってやるようなもんでもないです。

無くなってもしょうがないと思える金額でやれば良いです。

特にトレーダーは何も縛られるものがないので、お金が足りない時はバイトでもすれば問題なしです。

僕も基本的にトレードで生計を立てつつもたまに労働しています。

 

特別何も持ってない僕ですが、ほぼ専業トレーダーです。

とりあえず株式なりFXなりに興味を持った人はあれこれ考える前に少額でやっちゃえば良いと思います。